ピアの広場

2005年から書いている「 精神障害と共に生きていく」ブログです。

システムに使われる人

こんな記事が上がって居ました。*長文です。。。m(_ _)m

www3.nhk.or.jp

私は精神疾患に罹ってからも、幾つかの会社で正社員として働いて居ました。

この金額はびっくりしました。私の年金の30年分強の金額です。。。

その中に「システム開発」の会社もありました。専ら「生産管理システム」が得意な会社で、コンピューターシステムの営業マンとして、頑張って居たのです。

1)町によると、職員が6日、誤って1世帯だけが記載された振込依頼書を金融機関に提出し、全世帯分がこの1世帯に振り込まれた。金融機関から指摘があり、誤りが判明した。

という報道からすれば、コンピューターに依らない「ヒューマンエラー」です。

同じ件について、別の記事には以下の様に報じられて居ます。

2)振り込みのミスは、職員が事務処理中システム操作を誤ったことが原因で、この町民の世帯を含む対象の全世帯には別に10万円が振り込まれています。

尤も、システムとは「仕組み・制度」等を指す言葉なので、コンピューターの操作にせよ、伝票の記入にせよ「事務処理システムを誤った」事に違いはないのですが、一般的にはコンピューターの誤操作だと受け止められがち。

万が一、行政の事務処理システム(コンピューターに依る)の場合は、不思議なことが多すぎるのです。

基礎自治体から個人の口座へ、こんなに多額の振込みを行うことがあるのか?
②該当世帯に一律10万円という固定金額を変更できるのか?
③同一のコンピューターに依る事務処理システムで、別の世帯には「正しく振込み」が出来たのは何故か?

コンピューターに依る業務システムには「誤操作防止機能」を盛り込むことが必須です。

具体的には以下の様なものです。

・各項目移動時→「TAB」

・入力内容確定時→「control」+「F12」←勢いで「TAB」を押してしまっても、入力が確定できない様にする「誤操作防止機能」として、態と意志を持ってその決定を「人間が行う」様に設計します。

更に、今回の場合は給付金額蘭「100,000」に固定。事情があって変更する場合は3つ以上のキーを同時に押すことが条件。加えて、振込み実行時にも確認画面と上長の持っているパスワードの入力等々。

システム屋さんは、道具として使いやすくするのは勿論、ヒューマンエラーを起こさせない工夫も、設計・仕様に盛り込みます。勿論、仕様は顧客ニーズに基づいて作られますが、そのニーズに対して「誤操作防止」を設定するのもシステム屋さんの大事な仕事です。

顧客との契約約款には次の項目が大抵入って来ます。

*システムの設計・仕様による損失が発生した場合(中略)あの手この手で損害賠償義務を負うものとする。

怖い・・・怖いのです。巨額な賠償問題に発展するケースもありますから😫

今回のケースをこうやって考えると「コンピューターの誤操作」だと説明が付きません。

なので、記事1)の「振込み依頼書の誤記入」物凄いアナログですが本当なのでしょう。

一方、記事2)で件の町民が「罪は償います」との発言があったという事。事実だとすれば、一体なんの罪なんでしょう?どう償うのでしょう?疑問が残ります。

私たち障害者が「就労移行支援」に通うと、殆どの事業所で「タッチタイプ何点以上を目指しましょう」と言われます。ですが、重要なのは「ダブルチェック」で失敗を防止する事ではないかと感じました。

尤も、いざこの様な状況が起きると・・・

まるでシステムに人が使われている様にも感じてしまいます。