ピアの広場

2005年から書いている「 精神障害と共に生きていく」ブログです。

どっちが悪い・・

私の年代ですと「人の身体的な事を揶揄ってはいけません」「暴力はいけません」等と小さな頃から言われてまいりました。

特に私の小学校5・6年生を担当してくださった先生は「言葉の暴力」には容赦なくキツいお叱りをされていました。この先生は以前にも書かせて頂きましたが、先の大戦では兵隊さんとして働いて居られた「産休代用教員」でした。戦争を兵隊さんとして体験した先生が何故「言葉の暴力」に敏感だったのでしょう。

先生は極限下でも人として失ってはいけない物を伝えたかったのではないかと思います。それは「相手を尊ぶ気持ち」だと受け取っておる次第です。

今日ではどうなっているのでしょうかな。

映画のコンクールの一つ「アカデミー賞」で日本の「ドライブ・マイ・カー」と言う作品が素晴らしい評価を得ております。おめでとう御座います。

一方で、こんな事も起きている様で御座います。

news.yahoo.co.jp

こちらのニュースは、アカデミー賞でのこと。ウィル・スミスさんの奥様の無毛症の事を知っていて、揶揄する様な言葉を使ったプレゼンターをビンタした事件。

アメリカではウィル・スミスさんが悪いと非難されている様ですが、ご自身の家族のご病気を、こんなに注目される場で、ジョークのネタとして使われても、アメリカのみなさんは平気なんでしょうか?

「如何なる暴力も認めない」と言うのであれば、先に当然言葉による暴力を使ったクリス・ロックさんも断ざれるべき事だと思います。その一言がなければ、こんな事態は起きていないのですから。

尤も、私の様な精神障害者は言葉による暴力を重く捉えがちなのかも知れませんが、人には堪忍袋やら、逆鱗やらが御座いますので、そこに触れれば当然この様な結果になります。

気の毒に感じるのは、そうした被害に遭いながらも、非難されて謝罪までなさったウィル・スミスさんです。

少なくともこの記事を読む限りは「貴方は何も間違っていない」とお伝えしたいと思います。

病気や、肌の色そう言ったご本人が如何ともし難い、身体的特徴を揶揄する事は「差別」とアメリカの方は仰るものと考えていましたが、アカデミー賞の場でこんな事が起きるとは、なんだかガッカリいたします。

本日は、この辺で。