ピアの広場

2005年から書いている「 精神障害と共に生きていく」ブログです。

振り返ればうつがいる。1

バブル景気が崩壊して数年後、Sは、必死だった。
新婚ホヤホヤで、入用なものは沢山。家業の背広屋で稼げる給料では「マイホーム」など、夢のまた夢。稼げる仕事、外から給料を持ってくる仕事をさがしていた。「もう一度サラリーマンになるしかない」あせっていた。まさか自分が精神障害者になるとは思ってもいなかった。

1960年代。日本は高度成長期で活気があった。そんなある年の瀬にSは、この世に生を受けた。
明治時代からタイムスリップしてきたような厳格な父と、当時ではハイカラな母に面倒みの良い姉。どこにでもありそうな家族の第二子「長男」であった。

つづく?。。。